パリ協定離脱から見える米国エネルギー政策の大転換〜3年以上続く影響と世界への波紋

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【⭐📰👀今週気になったニュース・トピックス】

【1】トランプ大統領「パリ協定」から離脱する大統領令に署名 [1/21 NHK]

昨年11月の米大統領選挙でトランプ氏が当選される前から話題になっていただけに驚きはないものの、様々な発言や大統領が発令されたことで流石に身構えてしまいます。実際にどのようになるかはまだ余談を許さない状況です。今後も注視していきたいですね。

• パリ協定からの離脱 [1/21 npr]

• エネルギー転換に関連する3,000億ドルの資金撤回 [1/22 Financial Times]

• 液化天然ガス（LNG）輸出許可の一時停止を解除 [1/21 米国エネルギー省]

• 電気自動車への補助金廃止 [1/21 New York Times]

• 洋上風力発電の新規リースと許可の停止 [1/21 New York Times]

• 公有地での天然資源開発の解禁 [1/20 White House]

• 化石燃料エネルギー推進のための国家非常事態宣言 [1/20 White House]

*Trump Plans to Abandon Clean Energy. Can He Do It? [1/23 The Daily New York Times]

トランプ大統領が打ち出した政策はどのようなものか、どのようなインパクトをもたらすか、実際に政策変更が可能か、など、30分弱でコンパクトにまとめられています。

【2】米のパリ協定離脱、条約も脱退なら「復帰困難の可能性」 - 上野貴弘・電力中央研究所上席研究員[1/21 日経GX]

トランプ大統領は就任初日にパリ協定からの離脱を表明したことに関し、前回は制度的な制約や手続きで離脱期間は実質「3カ月半」だったものの、今回は少なくとも3年続く見通しであると指摘されています。さらに、国連気候変動枠組み条約（UNFCCC）からの離脱も示唆されていて、実現すれば4年後に民主党が政権を奪回しても協定復帰が困難になる可能性があるとのことです。途上国支援の停滞や、世界全体での脱炭素の動きの減速が懸念されているとも指摘されています。上野氏が昨年6月に出版された「グリーン戦争―気候変動の国際政治 (中公新書) 」には実際の気候・産業政策や外交の奥深いところが詳しく描かれていて参考になります。

【3】講演アーカイブ「トランプ2.0」(1) ジャーナリスト・思想史家 　会田弘継さん [12/2 日本記者クラブ]

トランプ大統領がなぜ昨年11月の大統領選で「圧勝」したのか、日本記者クラブでの講演がとても分かりやすく、多くの気付きを得たので共有させてください。昨年7月に出版された『それでもなぜ、トランプは支持されるのか―アメリカ地殻変動の思想史』（東洋経済新報社）が今とても話題ですが、是非読んでみたいと思います。

【4】自然エネルギー財団新春セミナー　　自然エネルギーがひらく脱炭素日本への道　2035年・2040年への新たな挑戦の開始 [1/21 自然エネルギー財団]

自然エネルギー財団の専門家による以下重要テーマについてコンパクトに解説されるセミナーのアーカイブ動画が公開されています。資料もウェブサイトから閲覧可能で、とても理解が深まる内容でした。

［テーマ1］政府のエネルギー基本計画案を解題する：財団の自然エネルギーによる日本の1.5℃シナリオとの比較

［テーマ2］洋上風力発電加速の条件

［テーマ3］太陽光発電の新たなフロンティア：営農型ソーラーとペロブスカイト

［テーマ4］日本の産業が脱炭素化をリードするために

【5】2025年1月7日（火）～15日（水）【30分でパブコメ完成‼】あなたの声を届けよう！日本の気候・エネルギー政策の大転換へ [1/15 気候ネットワーク]

第7次エネルギー基本計画、日本の温室効果ガス削減目標（NDC）、GX2040ビジョンについてのパブリックコメントの期限が1月26日・27日となっています。こうあってほしい未来像、アイディア、意見などを簡単に提出できます。以下のウェブサイト・動画を見ることでその方法やサンプルなども見ながら簡単に提出できます。是非試してみてはいかがでしょうか？

【6】クローズアップ現代５ｍｉｎ．　トークイベント＠東京大学　気候変動と地球のミライ[1/22(水)午後11:25-午後11:30 放映 / 見逃し視聴配信期限 :1/29(水) 午後11:30迄]

先日開催されたイベントの5分間のダイジェスト。気候変動がなかなか身近な自分ごとになりにくい状況、メディアに対する期待なども紹介されています。来週水曜日まで視聴可能です。

【7】Line of Sight: Climate Capital Stack & Investment Trends 2024 [1/24 CTVC by Sightline Climate ]

気候テックスタートアップ投資はAIなどに押され逆風？...という指摘も聞かれますが、長年Cliamte Techセクターの投資やディールを丁寧に追いかけてきたCTVC by Sightline Climateによるレポート・ウェビナーを見ることで、実際の様子、期待できる分野などを知ることができます。

【8】渋谷サクラステージに「ディープテック」特化スタートアップ支援拠点 [1/23 シブヤ経済新聞]

「ディープテック」に特化したスタートアップ支援拠点「SAKURA DEEPTECH SHIBUYA」が1月23日、渋谷サクラステージ（渋谷区桜丘町）セントラルビル12階にオープンしたと報じられています。いつか是非訪ねてみたいです：）

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*気候変動、脱炭素、気候テック関連のリサーチ等にも力を入れています。海外の業界動向調査やコンサルティング等、お仕事のご相談・ご依頼がありましたら、どうぞお気軽にご連絡下さい。

では、では、よい2025年を、良い週末をお過ごしください🙂🙋

市川裕康 株式会社ソーシャルカンパニー | www.socialcompany.org

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