Climate Curation 2周年🎂 / 気候変動・脱炭素・気候テックをどう伝えるか

いつもお読みいただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いします🙂
市川裕康 2024.03.30
誰でも

こんにちは。新しく登録してくださったみなさん、ありがとうございます。直近1週間の気候変動・脱炭素・Climate Tech関連の国内外のニュース・トピックをご紹介するニュースレターを配信している市川裕康と申します。継続して読んでくださっているみなさん、いつもありがとうございます。

おかげさまで「Climate Curation」は2022年4月にスタートして、2周年を迎えることが出来ました🎉🎂。気候変動、脱炭素、気候テック等のテーマは本当に範囲が広く、難易度も高く、変化も早く、そして普段なかなか話題に上がりにくい、という悩ましい状況にあると感じます。一方で重要性は今後更に高まり、可能性もとても大きいテーマである、面白い⚡🌏🤞テーマであると信じています。試行錯誤の連続ですが今後もお付き合いいただければ嬉しく思います。コメント、フィードバック等もいつでもお待ちしています。ぜひお気軽にご連絡ください。では、どうぞ今後ともよろしくお願いします🙇。

  • Climate Curation celebrates its second anniversary as it launched on April 1st, 2022🎉🎂. Thank you for your continuous support. Themes like climate change, decarbonization, and climate tech are wide-ranging, technically challenging to understand, fast-changing, and rarely discussed. I believe, however, that these themes will become even more important in the future and have more significant potential and fun⚡🌏🤞. I hope you will continue to join my humble journey in the future, even though it is still a process of trial and error. Comments and feedback are always welcome; please feel free to contact me. I am looking forward to getting in touch with you🙇♂️.

【Climate Curation配信プラットフォーム】

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【⭐📰👀今週気になったニュース・トピックス】

日本政府は2035年度に向けて2019年比で60%温暖化ガスを削減する目標を設定し、G7諸国との協調とCOP30提出を目指す野心的な計画を立てているとのことです。今後今まで以上に「CO2排出削減」ということをビジネスの現場や日々の消費活動の中で意識する機会が増えそうです。

image credit : 日経GX

image credit : 日経GX

一方で現状は厳しい状況が続いているようです。"地球温暖化の原因となる温室効果ガスの1つ、二酸化炭素の、去年1年間の平均濃度は、国内のすべての観測点で過去最高を更新"

日本は再生可能エネルギーの供給が不足していて、特にアマゾンのような大企業のクリーンエネルギー調達に障害となっていると報じられています。日本政府は再エネへの移行を進めているものの、発電の70%以上が化石燃料に依存していることもあり、そのペースは需要を満たすには遠く及ばず、企業と国際的な目標達成のための努力が求められていると指摘されています。

image credit: ブルームバーグ

image credit: ブルームバーグ

先週も少し触れたエネルギー業界の「ダボス会議」、「スーパーボール」などの形容詞とともに知られる「Cera Week」についての振り返り記事がいくつかまとめられています。石油・ガス業界の存在感に加え、AIによる電力需要なども重要なトピックになりそう、と感じます。

こちらは昨日偶然目にした昨年11月に放映されたNHKの教養エンタメ番組の再放送。たった15分間の短い時間で地球温暖化・気候変動対策の歴史からDAC (Direct Air Capture)等含めた最先端の解決策、専門家の解説まで分かりやすくぎゅっと凝縮されています。貴重な学びの素材と感じたのでご紹介です。

image credit : NHK

image credit : NHK

過去に本ニュースレターでも何度となくご紹介してきたポッドキャスト番組、「グリーンビジネス」がなんと1周年を迎えられたとのことです🎉🎂。海外のトレンドも踏まえた気候テックの最先端のトレンドをゲストを迎えながら掘り下げる構成で、毎回とても分かりやすく、とても貴重な学びを得ることが出来ています。アンケートには434名もの方からの回答があったとのこと、着実にこうした分野に興味を持っている人が増えていることを感じます。興味を持ったのはこうした「グリーン」をテーマにしたトピックを「どう伝えるか」という点に関しては試行錯誤を続けられているとのこと。最近では例えばEVとハイブリッドの評価について、或いはアンモニア混焼、DAC等の炭素除去技術の捉え方等の論点整理など、対象を誰にするか、時間軸をどう捉えるか等、本当に難易度の高いテーマであると感じます。今後も引き続き期待しています🙂

気候変動関連のコンテンツをどう伝えるか、に関してはやはり映像も含めたテレビの可能性はあると感じています。なかなか地上波で長尺の番組は少ないものの、折に触れてBSの番組で深堀りしたものが放映されています。BS朝日さんが「地球クライシス」と題してシリーズで放映している番組の第9弾は今週日曜日に2時間に渡って放映とのこと。ご興味ある方は録画も含めてぜひ:)

【8】気候カフェは惑星危機の不安を和らげることができるか?〜全国各地に誕生しているこのグループは、人々が環境変化をめぐる感情について話し合うことを可能にしている [3/20 New York Times *無料Gift URL🎁]

ニューヨーク・タイムズの記事によると、欧州や米国において、「気候カフェ」と称する、少人数でカジュアルに気候変動について語るミートアップのような草の根運動が広がっているとのことです。気候危機に関する不安、感情を共有する機会を提供しているとのことです。気候変動関連のテーマはモヤモヤすることも多く、周囲で話せる人がなかなかいないこともありそうですし、日本でもニーズがありそうですね。

こちらは経済産業省が国内におけるGXスタートアップの育成・推進を目指して作成された118ページもの力作資料。これから気候テックスタートアップの起業を考えている方、既に起業している方、支援している方等にとって必須の情報が盛り込まれていると感じます。

image credit: 経済産業省

image credit: 経済産業省

米国・欧州におけるEV減速&ハイブリッド躍進という報道が多いものの、アジア地域に目を向けるとタイのEV市場において中国勢が積極的に攻勢をかけ、日本車の市場シェアが少しずつ奪われている状況が気になります。

中国の小米によるEVも新たにEV市場参入し、新モデルの「SU7」(約450万円から)は予約注文が発売から27分で5万台を超えたとのことです。

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ここまでお読みいただきありがとうございました! 今回は以上となります。もしニュースレターが有益と感じられたら、同僚、ご友人、或いはSNS等でご興味ありそうな方に共有いただけたら嬉しいです🙂。

*気候変動、脱炭素、気候テック関連のリサーチ等にも力を入れています。海外の業界動向調査やコンサルティング等、お仕事のご相談・ご依頼がありましたら、どうぞお気軽にご連絡下さい。

では、どうぞよい週末をお過ごしください🙂🙋

市川裕康 株式会社ソーシャルカンパニー | www.socialcompany.org

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