気候変動対策キャンペーン、イベント目白押しの秋へ🍁 #再エネの日 #だから1・5度 #何もしないともっと暑くなる #ClimateWeekNYC
【4】ハイブリッド車への過剰な期待は長続きしない - 完全電気自動車が競争に勝利する
*「週刊フジテレビ批評」に出演の機会を頂きました。
こんにちは。新しく登録してくださったみなさん、ありがとうございます。直近1週間の気候変動・脱炭素・Climate Tech関連の国内外のニュース・トピックをご紹介するニュースレターを配信している市川裕康と申します。継続して読んでくださっているみなさん、いつもありがとうございます。おかげさまで「Climate Curation」は2022年4月にスタートして、今年2月からは新しい配信サービスtheLetterにおいて720名を超える方に購読頂いてます。2023年9月から配信をスタートしたLinkedinニュースレターでは1,040名を超える方に登録いただき心より感謝いたします。
日本語圏以外の方にも数多く登録頂いているのですが、DeepLやGoogle翻訳等ご利用の上眺めていただけたら嬉しく思います🙂。ご登録がまだの方は以下からご登録をお願いします。
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【⭐📰👀今週気になったニュース・トピックス】
【1】今夏、20億人が「危険な暑さ」に 気候変動が影響―米研究機関 [9/18 時事通信]
"米国の気候研究機関「クライメート・セントラル」は18日、世界で全人口の4分の1に当たる約20億人が今年6~8月に、健康を脅かされるほどの「危険な暑さ」に30日以上さらされたとする分析結果を発表した。こうした高温が発生する確率は、気候変動の影響で3倍以上に高まったとしている。"
出典:気候変動がもたらす危険な夏の暑さ(Risky Summer Heat Added by Climate Change) [9/18 Climate Central]
【2】“世界で異常気象”ヨーロッパは集中豪雨で壊滅被害も…東南アジアでは数百人が死亡 専門家「地球全体で対策を」[9/19 news zero|日本テレビ]
【3】気候危機に立ち向かう 韓国の若者たち [9/21 毎日新聞🔏]
【🙋】先月末、韓国の若い活動家たちが気候危機への懸念から政府の不十分な気候政策に対して法的措置を取り、長期的な排出削減目標の欠如を違憲とする画期的な憲法裁判所の判断が下されました。今後の日本での動きにも影響をインパクトをもたらすとして注目されているニュースの続報として、訴訟の背景、経緯が詳しく綴られています。前回に続き毎日新聞のソウル支局の記者さんによるレポートです。海外での注目に比べ国内ではこの件に関してあまり報道されていないのではないか、と感じ、先日ブログでも触れました(「"韓国気候訴訟"報道の国内外の違いから感じること」)。よろしければそちらもご覧ください。
【4】ハイブリッド車への過剰な期待は長続きしない - 完全電気自動車が競争に勝利する[9/17 The Economist🔏 / 🎁 ギフト無料URL]
ハイブリッド車は低コストと航続距離不安の軽減により人気を集めている一方で、規制がBEVを優遇し、バッテリー技術が向上するにつれ、この傾向は短命かもしれない、とThe Economistの記事が報じています。2035年までに完全電気自動車が市場を支配すると予想され、現在のハイブリッドブームは近視眼的である可能性があると指摘されています。
【記事引用】"ハイブリッド車の流行は一瞬かもしれない。 カリフォルニア州のルールは、他の16のアメリカの州でも採用され、2035年までに自動車メーカーが販売する新車の20%のみがプラグイン・ハイブリッド車となり、残りは完全な電気自動車となることを規定している。 EUは、2035年までにハイブリッド車を含むすべてのガソリンエンジン車の販売を禁止する。"
image credit: The Economist
【5】2024年 大統領選 「化石燃料脱却」かすむ論戦 ハリス氏、天然ガス・石油増産アピール [9/21 毎日新聞🔏]
【🙋】世界の気候変動政策にも大きな影響力を与える米大統領選挙投票日まであと44日。勝敗を決めると言われている7つの接戦州における世論調査は現在ハリス氏が0.1%リードと拮抗しています(リアルクリアポリティクス・ウェブサイトより)。
気候変動対策についての争点の一つとして挙げられているシェールガス、フラッキング(水圧破砕法)規制に関する状況が丁寧に解説されている記事としてピックアップしてみました。私自身2年前までは「フラッキング」、「シェール革命」の意味をほとんど理解していませんでしたが、気候変動、エネルギーのことに興味を持ち、映画「プロミスト・ランド」、書籍「新しい世界の資源地図―エネルギー・気候変動・国家の衝突 /ダニエル・ヤーギン (著)」に接し、やっと理解できるようになりました。難しいことを理解する時にはいつも映画にお世話になってます😅。
Financial Timesの記事でも『アル・ゴア氏、米国選挙の結果が気候変動対策のペースを決めると警告 - 元副大統領、11月の投票で「かつてない明確な選択」に有権者が直面すると発言』との記事が掲載され、注目が集まっている様子が窺えます。
【6】総裁候補、原発動かす覚悟あるか ゲスト:日本エネルギー経済研究所・寺澤理事長 [9/17 吉野直也のNIKKEI切り抜きニュース ラジオNIKKEI]
米国の大統領選挙と同じタイミングで国内でも与野党の党首選挙が行われています。エネルギー政策についても折に触れて話題になりますが、もっとこの分野のことを勉強しなければ、と思うことがよくあります。偶然聴く機会があったこちらのポッドキャスト。現実的な視点を踏まえながら日本のエネルギー政策の論点が提示されていて、耳からのインプットということもあり、とても分かりやすかったです。同研究所では日英でのポッドキャスト配信にも力を入れているとのこと、今後も折に触れて聴いてみたいと思います。
【7】連載:電ゲン論[9/18 朝日新聞🔏]
"「脱炭素社会」の実現が叫ばれるいま、あらためて「電気」をどう作るべきなのか問われています。原発の賛否をはじめ、議論は百出しています。各界の著名人にインタビューし、さまざまな立場から語ってもらいました。"
【🙋】今年の酷暑もまもなく終わりを迎え、国のエネルギー政策の方向性を示す「エネルギー基本計画」の議論が進み、国連ウィーク、COP、そして選挙。9月10月と気候変動政策や様々なキャンペーンも増えていくのではないかと感じます。そんな時、そもそもを考えるこうした特集企画はありがたいです。今後に期待しています。
・「また視野狭くなってない?」 いとうせいこうさんが憂うエネルギー [9/18]
【8】[インフォパック]エネルギー基本計画の論点 [9/19 自然エネルギー財団]
【🙋】エネルギー政策を考える際に大事な6つの論点について、ビジュアルデータ、資料を踏まえわかりやすい解説、論点整理がされています。そもそも論の学習、論点整理にとても役に立ちそうです。また、10月3日には10/3 「セミナー エネルギー基本計画の論点 | 脱炭素への道を示せるのか」と題したセミナーが開催されるとのことです(ハイブリッド開催)。
image credit: 自然エネルギー財団
【9】様々な気候・再エネイベント
2024/9/22(日)「みんなでつくろう再エネの日!2024」@渋谷サクラステージ!豪華な登壇者や出展、タイムスケジュールを公開 [9/12 PR Times / Media is Hope]
【🙋】国内でも気候変動関連のイベント、番組、キャンペーンが目白押しですね。「みんなでつくろう再エネの日」イベントには私も昨年に続き参加予定です。会場にいらっしゃる方は是非現地でお目にかかれたら嬉しいです🙂🤞
■ 日時:2024年9月22日(日)10:00〜18:00 ■ 場所:渋谷サクラステージ(渋谷駅直結の新複合施設、BLOOM GATE + にぎわいSTAGE) ■ 主催:一般社団法人Media is Hope ■ 参加方法:どなたでもご参加可能(現地申込不要・入場無料)
image credit: Media is Hope
*当日パブリックビューイングが予定されているテレ朝特番【緊急報告!再エネ革命『風車が導く奇跡の物語』】の予告記事もこちらに掲載されています。地上波でも2024年9月22日(日)午後1時55分~に放送予定です。
*9月29日(日)午前10:05~11:00 「気候変動で“食”が大ピンチ!」(NHKと民放キー局(日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビ)6局連動による「1.5℃の約束」キャンペーン特集番組)
*気候変動に本気で向き合う 245 社の企業団体、ご当地キャラクターと共に「#だから1・5度」キャンペーンを開始 一人ひとりの「気候変動対策を求める声」を力にする [9/19 日本気候リーダーズ・パートナーシップ JCLP]
JCLPこと日本気候リーダーズ・パートナーシップさんも新たなキャンペーンをスタートとのことです🚀🎉
【日本気候リーダーズ・パートナーシップ(加盟245社。以下 JCLP)は、一般社団法人日本ご当地キャラクター協会の協力を得て「#だから1・5度」キャンペーンを開始します。 本キャンペーンは、社会生活の様々な場面で私たちが実感する気候変動の影響を共有しつつ、これ以上の悪化を避けるため、国際合意である「1・5度目標」に即した温室効果ガスの削減目標の設定に向けた機運を高めることを目指します。】
image credit: 日本気候リーダーズ・パートナーシップ
【10】米国でも...
【🙋】9/22-29はニューヨーク市で開催される国連総会に併せて以前から様々なカンファレンス、イベントが開催されてますが、今週は Climate Week NYC [Climate Group主催]の関連イベントが街中で繰り広げられる予定です。公式イベントの他に様々な関連イベントが企画されていて、イベントリストには230以上ものイベントが登録されています。このサイトに登録されてないものも含めると1週間で合計600イベント!👀🚨🔥が企画されているとのことです。ハッシュタグ #ClimateWeekNYC などをチェックしてみてはいかがでしょうか?
image credit: Nicole Kelner
西海岸でも...
VERGE 2024 [Oct 29 - Oct 31, 2024 San Jose McEnery Convention Center, San Jose, CA]
10月後半には気候テックとサステナビリティに焦点を当てた包括的な老舗大規模カンファレンス、VERGEが開催されます。6,000人以上の参加が見込まれていて、200以上のセッションが企画されています。主なプログラムアジェンダとして以下のようなテーマが掲げられています。基本的な参加費は現在早割で$2,175と高額で、私は参加したことはないのですが、イベント終了後のアーカイブ動画なども公開されるのでチェックしてみたいと思います:)昨年のアーカイブはこちら
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カーボンマーケットと排出量削減:企業の気候戦略におけるカーボンクレジットの役割や、排出量開示規制への対応が議論されます。
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産業部門の脱炭素化:鉄鋼、アルミニウム、化学産業などの重工業における革新的な脱炭素化アプローチが焦点となっています。
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エネルギー転換:再生可能エネルギーの調達、長期エネルギー貯蔵、AIの活用などが重要トピックです。
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持続可能な輸送:電気自動車の充電インフラ、持続可能な航空燃料、海運業の脱炭素化が取り上げられます。
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建築環境:スマートビルディング、持続可能な建材、データセンターの排出削減などが議論されます。
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気候テックスタートアップ:革新的なソリューションを提供するスタートアップのピッチセッションも注目です。
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炭素除去と土地利用:森林炭素モニタリング、海洋ベースの炭素除去、再生農業など、自然を活用した解決策も重要なテーマです。
【活動報告】本日9月21日5:30-6:00に関東圏において放映された「週刊フジテレビ批評」という番組に、『気候変動とメディア 日本と海外の報道に違いは?』というテーマで、Media is Hopeの共同代表、名取由佳さんと一緒にゲスト出演させていただきました。収録日は台風の影響で遠隔リモート参加でしたが、少しでも参考になるようなことがお伝えできていれば幸いです(私は静岡県在住なのでまだ放映を観てません😅)。近く配信サービスのFODでも視聴可能とのことです。よかったらご視聴ください(配信は来週中旬以降くらいとのことです)。
*🚨👀追記:気になった番組
いま石油や天然ガスに代わる次世代エネルギーとして大注目!「水素」を俳優・町田啓太が超速解説。地球沸騰化対策の切り札!?車やバスに電車、水素コンロや水素住宅まで!
初回放送日:2024年9月21日(土)午後11:30〜午後11:45 NHK総合
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タイムリーですね🤞🙂🚀
ここまでお読みいただきありがとうございました! 今回は以上となります。もしニュースレターが有益と感じられたらSNSなどで「いいね」や「シェア」をお願いします 🙇♂️🙂[ハッシュタグ: #ClimateCuration ] みなさんのネットワークの中で、気候変動に関する情報を必要としている方に届くきっかけになれば幸いです🙂。
*気候変動、脱炭素、気候テック関連のリサーチ等にも力を入れています。海外の業界動向調査やコンサルティング等、お仕事のご相談・ご依頼がありましたら、どうぞお気軽にご連絡下さい。
では、よい連休をお過ごしください🙂🙋
市川裕康 株式会社ソーシャルカンパニー | www.socialcompany.org
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